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一個人の自己満ブログサイト女性向きの為、BL・801要素が殆どです。苦手な方はご注意ください。 初めての方はカテゴリーの「ご案内」にある「初めに。」の記事をお読みくださいませ。 取扱ジャンルは、DRRR!!/臨帝中心・帝人受けです。 また、各関連企業様、出版社様、原作者様とは、一切関係ございません。
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ウザイ、というか、キモイ(笑)臨也さんと冷たい帝人君。それと、居合わせてしまった正臣の話です。
臨也さんが、まず扱いが酷いです。

そして、二人共偽物臭すぎですorz
特に、帝人君が・・・。もっと彼は可愛いのに、申し訳無いです!

というか、誰もやってそうなネタで申し訳ないです;




余談で。
5話は、正臣がカッコ良かったです。というか、見方によっては正帝っぽく見えなくもない(違うでしょう;)
そして、やっぱり帝人君は可愛いなあ~。

スミマセンでした!!












彼等のこみゅにけーしょん




それは、ひょんな事から始まった。それは、人にとっては些細な日常の一コマであったり、とても重要なきっかけであったりする。

彼の場合は、後者に属するだろう。
そう、望まなくともやって来る。

ただ、それを受け取れるかどうかは、現実に直面した本人次第。


休日のある日。ナンパもことごとく失敗、ぶらぶらと当て度も無く道をほっつき歩いていたら、視界に入った見知った人物。思わずにんまりとしながらも、その人物へ近付くべく本屋へ入りそして接近。
背中を叩こうとして、ふとただ振り向かせるのも何だと思い、次に浮かんだアイディアに名案だと、含み笑い。そして、軽いノリで肩を叩き、そして。

「俺のソウルに火が付くぜ、帝人く~ん」
元気と続けようとした。が、しかし。
「黙れ、外道」
ピシャリ。冷たい一言で瞬殺された。が、此処でめげないのがこの男である。内心軽い口調軽い口調と呪文の様に繰り返していたが。
「い、嫌だなあ~。帝人君、氷河期に突入?」
「だから、口塞げ」
が、あっさり撃沈された。一気に砕け散りショックを受けた男は、崩れ落ちる様によよよと泣き真似を始めた。
この際、人前だろうが関係無かった。
「っ!!み、帝人君ひどお~い!何処でそんな言葉覚えたの!!正臣君は、そんな子に育てた覚えは有りません!」

「いっそ、口縫いま・・・、・・・て、き・・・だ、くん?」

辛辣な口調を遺憾無く発揮していた相手は、言葉の途中で漸く顔を上げた。そして、男―紀田を認めた瞬間、大きく目を瞠った。
その反応に、いつもの影を認め大きく脱力した。

「は、はあい、竜ヶ峰帝人さん、いや、様!ご機嫌、う、麗しゅう?」
「え、うん。・・・て、何で敬語?」
「いや、何と無く・・・です、はい。他意は滅相も有りません。」
紀田の怯える様は正に異様。逆に困惑したのは、帝人の方であった。
「あ、あのさ。」
「な、何でございましょう!」
「僕、何かした?」
上ずった声に不思議そうに首を傾げる。

瞬間、瞬きを数回。まじまじと食い入る様に見返す。

「な、何?」
「お前、覚えて・・・無いな、その感じじゃ。」
「はい?」
「因みに言うと。声掛けた瞬間、帝人、俺にチンピラの如くメンチ切ったんだけど?」

リメンバー?

変な英語が聞こえたが、今のは触らない方が良いだろう。帝人は無意識下で懸命な判断を下した。

「え、して、ない・・・けど・・・、・・・。ま、まさか、しちゃった?」
瞬時にコクリと返答。
「思いっきり浴びせられました。お蔭さまで、ハートぐちゃぐちゃ。」
「え、う、そ・・・うわあ~、やっちゃったよ。と言うか、間違えた。」
失態だとげんなりと額を押さえ天を仰ぐ帝人。
「なんかさ、お前・・・お疲れ?」
「あ~、うん、まあ・・・。」
「お疲れ、帝人。」
「あ、ありがとう、紀田君。」
律儀に答える辺り、本当可愛い奴だな~とのほほんと思いながらも、ふと疑問が沸いた。

「因みにさ、その暴言は何処で覚えたんだ?」

一瞬の間。

「・・・自然と、必要に刈られて。」
「へ、へえ。」
哀愁の漂う姿に、何かが垣間見えた。何かとは言わないが。
いや、言いたくない、が紀田の本音だった。
「最低限の身の回りの平和を護る為に、否応無しに修得したんだ・・・あんまり効果無しだけど。」
「はは・・・。」
苦労してるんだ、そう悟り労いの声をかけようとした。

が、しかし。



「みっかど、くんー!!」

妙にるんるん声の、デンジャラスナンバーワンの人物。

「げ、来たっ!!来やがった!」
「心の声駄々漏れ!・・・て、帝人の天敵って・・・。」
二人して顔が引き攣っていた。
意を決して紀田が振り返れば、そこには満面の笑みを浮かべた人物がいつの間にか帝人の隣に来ていた。
瞬時に帝人の機嫌が急降下するのを紀田は肌で感じた。

「いやあ、待っててくれたんだね~。帝人君の愛情を感じるよ。」
「元々、僕は待ってません。つか、約束もしてませんから。妄想も大概にして下さい。」
「うん、今日も帝人君絶好調だね。」
「貴方のお陰で、気分急降下、です。」
「俺?俺はさっきまで絶不調真っ只中だったけど、今帝人君に会えたから急上昇。」

絶対零度もなんのその、ゴーイングマイウェイに強引に話を続ける。
その様にだめだこりゃあ、と帝人が頭を振るった。

「・・・気分悪くなったので、帰ります。」
「じゃあ、優しい優しい君の臨也君が送り届けてあげよう。」
肩に回そうと忍び寄る手を、見事に払いのける手慣れた技を披露した。
「誰のにもなったつもりは、無いです!つか、ついてくるな!」
「付いて行かなきゃ、送り届けられないでしょう?」
「アア、ズツウガスル」
「た~いへん!!帝人君が病気!!」
「病気です、臨也さんという病原菌がいなくなれば、頗る元気になります。だから、居なくなって下さい。目の前から、今すぐ消えて下さい。」
「早く看病しなきゃね。」
「お気遣いだけ、ほんの一ナノだけ受け取ります・・・って、何を、しているんですか?」

一人自己完結した男が、不意に帝人の細い腕を取り上げる。
途端に顔が歪む。
が、そんな事はお構いなしにニコニコと気味が悪い位の笑顔を貼り付ける。

嫌な予感。帝人の頭にそう言葉が過った。


「うん?看病しようと思って、俺の部屋へエスコート?」
「しなくて結構です!というか、僕の家に帰らせて下さい!」
「嫌だなあ、遠慮しなくて良いんだって~。帝人君だから、特別なんだよ~?感謝しなよ。」
「したくないし、入りたくないッ!!」
断固拒否を示したが、折原の前では意味が無かった。
「病人なんだから、大人しくしなって。」
「臨也さんが居なければ、大人しくなります!」


人の話聞いて無い、この人。しかも、会話紙有って無い事に気付いていないし!!
一人蚊帳の外の紀田は一人突っ込みしたが、声には出さない。そんな事をしたら約一名に何をされるか。
誰だって自分が一番大事だからである。


そんな中、はあと可哀そうな溜息が零れ落ちる。


「・・・拒否っても、問答無用なんでしょう?」
「うん、分かってるね。」

あ、会話が珍しく成立した。そんな悠長な事を考えながらも、紀田も帝人の言葉を待った。

「臨也さん」

名前を呼ぶ。

「仕方が無いので、諦めます。連れていくなり、なんなりして下さい。」
「じゃ、遠慮なく。」
「但し!!」

キッと睨みを効かせるが、それが返って折原の機嫌を良くする事を知らない。

「嫌な事したら、即刻帰らしてもらいますからね!」
「ふうーん、じゃあ嫌じゃ無ければ良いんだ?」
「襲うのも禁止です。と言うか、当たり前だけど。」
「えええ!!ケチくさい事言わずに~。それに、帝人君もそんなに嫌そうにみえな――」
「帰ります!!」
「帝人君一人じゃ、俺ん家行けないよー」
「近付かないで下さい、変態外道!!」
「うん、俺は変態紳士だからね。」
「変態ロリコンで十分です!」
「あははは、そんなに褒めなくても。」

あしらう素振りを見せながらも、実際にはしていない。誰にでも優しくする彼は、そこまで突き離す事が苦手だった。

それに加え。


「もう、兎に角、早く案内して下さい。それとも、逃げられたいんですか。」

臨也さん。

そう呼ぶ声が、他よりも少しだけ、違う気がした。そう、些細な事だが。

「逃がす訳無いだろう?」
「・・・そのバイオレンス的な笑顔止めて下さい、気持ち悪い。」

そして、止めども無い応酬を繰り出しながら二人は遠ざかっていく。





取り残されたのは、紀田。

「これってさ、俗に言うバカップルの現場目撃?」
まさか~と渇いた笑みを浮かべた。が、空しくなって溜息と共に撃沈した。

そういや~、帝人って臨也さんと何時の間に仲良くなったんだろ・・・。しかも、下の名前って、相当仲が良いんじゃ・・・。

「つか、襲うって何?」


ねえ、そんな事何も知らないよ、帝人!!一人で、大人の階段登っちゃったの!
そんなの、いやああ!!純情な帝人君がああああ!!


辿りついた回答に、ただ否定したかった。


「って、そういや、俺って総無視!!透明人間にさせられちゃった!!」

うがあああ。
紀田の憂鬱は更に増した。



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