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一個人の自己満ブログサイト女性向きの為、BL・801要素が殆どです。苦手な方はご注意ください。 初めての方はカテゴリーの「ご案内」にある「初めに。」の記事をお読みくださいませ。 取扱ジャンルは、DRRR!!/臨帝中心・帝人受けです。 また、各関連企業様、出版社様、原作者様とは、一切関係ございません。
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眠いです、こんにちわ。

ホワイトデーネタをUPします。臨帝仕様です。
何とかホワイトデーに間に合って良かったです。ただ、急いだ為、日本語が可笑しいかもしれません;
スミマセン。

時効にご注意を、の続きにしてありますので、見て居ない方はそちらから見た方が分かりやすいかもしれません。

砂吐きな甘さを目指そうとしましたが・・・私には無理でした(笑)
ただ、初めの方だけ、ドン引くウザさが待っています。さらっと流していただければ幸いです。


もうちょっとで、帝人君の誕生日なんですよね。
頑張って、臨也さん以外の人でも書いてみたい・・・。


そして、何だか変に幽帝に嵌っていきそうな予感が(笑)







あ、あの・・・
どうかした?

小首を傾げると、途端に怪訝な視線。

これって、何ですか?
何とぼけているの?そんな所も帝人君らしくて可愛い所だけどね。
意味不明ですから。
まあ、良いじゃない。
良くない!

鋭い突っ込みに対し、あっさりとかわして、自分の用件を遂行する。

これお返し。
聞いて無い・・・って、へ?お返し?

目を瞬かせる。

今日はお返しする日でしょ。
あ・・・でも、別に気にしなくても。

珍しくしおらしい態度に、満足感。

帝人君、こっち。
な、何ですか・・・
そんな怪訝そうな目しなくても、大丈夫だって。何もしないからこっちおいでよ。
アヤシーンデスケド。
片仮名表記になってるよ。しかも、と言いつつもちゃんと来る所が、またまた可愛いよね。
な、貴方が呼んだんでしょうが!!

噛み付く子供を引き寄せる。

よっこらせ

軽々持ち上がった。

うわあ!な、何してるんですか!
密着する為に膝上に座らせたんだけど?

ちょこんと座る姿が慌てる。

何してるんですか!
んーあったかー。
ああもう、勝手にして下さい。
じゃあ、お言葉に甘えて。あ、ちゃんと受け取ってよね、お返し。
・・・ワカリマシタ。
嬉しい癖に。
違います!!!




幸せな夢の中の住人は、起こされる事を少なくとも望んでいるのだろうか。
それとも、現実へと引きづり戻される事を望んでいないのだろうか。
どちらにせよ、分かっているのは本人のみ。

そして、それを悟るのは至難の業であろう。



くれぐれも、仕掛けにご注意を



約一カ月前。
バレンタインの時効ギリギリに、嫌がらせまがいの事をされたのは記憶に新しい。自分でも詰めが甘かったと悔やんだ。まあ、その後に調子に乗った罰に、思いっきり例のモノを投げつけてやった。顔面直撃した事でスッキリとした。

そんな厄介で忘れたい出来事から一ヶ月経った、今日。
折角すっきりさっぱり忘れてあげたというのに、絶妙過ぎるタイミングで要らぬ連絡を貰ったものだから、眉間に皺を寄せたくなる。不機嫌にもなりたくなる。

崖から一気に転落した気分。

睨んでも仕方が無いが、恨みがましく携帯に落とし嘆息。
着信を貰った機械は、用件を伝えるとあっさりと通信が切れた。こちらが文句を言わせぬ素早さでに面くらい、やがて憤慨が広がる。


「何なんだよ、本当に。」
周囲の視線等お構いなしに、悪態を付きながら歩く。
相手の策略に嵌まるのは、全く持って、この上なく不本意だ。誠に不本意だが、しかし。このまま無視をしたら、次にどうなるやら。しつこい位の嫌がらせの電話やメール、最終的にストーカーをされるのは目に見えてる。そんなのは、堪ったもんでは無い。
神経が擦り減る。安息なんて訪れやしない。それは非常に困る事。

「仕方が無いんだ、帝人。」
我慢だ、耐えるんだ。
呪詛の様に呟く。そして、指定された場所へと足はスムーズに向かう。何度も嫌と言う程無理矢理に連れてこられれば、もう覚えてしまう。
覚えてしまった自分が、嫌になる。

「もっと強い意志が有れば良いのになあ・・・」

長い嘆息を吐いて、見上げる。目的地の建物を目の前にゲンナリとする。が、立ち往生している自分も何だか相手に見透かされている様に感じ、腹立たしくなり、ねめつけると、さっさと足を動かした。

終着駅はもうすぐそこ。


鍵は開いているからという言葉通り、疑い半分にドアノブを回してみればあっさりと開いた。
開けっぱなしって、危険過ぎる。あ、でも此処の住人が一番の危険人物か。
呆れ返りながらも、そろりと侵入を果たし「お邪魔します」と小さく漏らす。
どうせ、来ている事なんてとっくにお見通し何だろう、そう思った。が、返って来たのは、予想外の沈黙。
この反応には、首を傾げるしかなかった。
「あれ?留守?」
そんな訳無いか。電話して、脅してきたほどだもん。じゃあ、近くに買い物とかに出掛けているのだろうか?
「あ、もしかして、緊急で仕事、とか?」
悩んだ挙句、玄関先に佇んでいるのも何だと思い直し、靴を脱ぐと廊下を突き進んだ。慣れた足取りは、流石勝手知ったる何たらだろう。
「お邪魔しましたよー・・・」
リビングへとひょっこりと顔を出す。が、静寂に包まれた部屋に思いの他がっかりする。

って、どうしてがっかりなんだ!

「やっぱ、居ないのかあ。」
ふうと、溜息を付いて足を入れる。思わぬ展開にどうしようかと思案していて、ふと視界の先に見慣れた頭を見付けた。
「え・・・ま、さか」
嫌な予感を感じながらも、足音を立てぬよう近付いて行き、そして目を見開いた。
「んな、寝てる!!」
人を呼び出しておいて、この仕打ちって無いじゃない!!
怒りを通り越して呆れ変りながら、呼び出した張本人へと視線を投げる。その張本人は、椅子に凭れ掛り何とも呑気に夢の住人と化していた。
机には、所帯無さげに置かれた携帯とパソコンの画面。目を凝らして見ると、メモ帳が開かれていた。
何か無駄な文字の羅列がぎっしりあった。が、見る気も興味も無いので視線を外した。

「この人一体何したいんだろう・・・。」

それが正直な感想だった。暇なのか、そうでないのか、今でも良く分からない存在だった。

「つか、人を呼んでおいて居眠りってどういう魂胆なんだよ。」

まあ、来てしまった僕が言うのもなんだけど。
一人百面相をしながらも、寝かしたままにするのも釈然としないので、起きて貰う事に決めた。
「あのお、折原臨也さん?ウザヤさん?起きてませんかあー?狸寝入りならお断ですよ?」
日頃の憂さ晴らしも込めて。それと一緒に肩を揺する、結構強めに。
が、そんな健闘虚しく、空振りで終わった。
「マジで寝てる。」
もう一度、起こしてみるが結果は一緒であった。
呼びつけた張本人の癖に。そう文句を言いたかったが、余りにも見事に眠っている姿に、少し勢いが削がれた。脱力感とも言えるが。
そのままぼんやりと、寝顔を観察。

こうして黙っていれば、結構モテる部類に入るんだけどなあ。まあ、性格が最悪に歪んでるけど。

「なんか・・・ちょっと驚き。」

こんなに目の前で気を許している姿を見るのは、実は初めてだったりする。そう思うと、新鮮に見えた。だから、こんなに近くで眺めて楽しいとか間違った感情が産まれるんだ。きっとそうだ。
誤魔化す様に暗示をかけて視線を外す。

「でも、どーしよ。張本人は起きないままだし。」
まあ、珍しい光景も見れた事だし、もう帰っちゃおうかな。
そう思った時にチラリと入った小さな箱。しかも丁寧にラッピングされた、此処の部屋に妙に浮き出ていた。

恰も誰かの為に用意された様に、何かを主張していた。

そっと歩み寄ると、摘んでみる。良く見ればリボンの部分に書かれた文字を見て、何度か瞬かせる。

「ホワイトデーの文字」と「リボンの掛かった箱」と「脅迫じみた呼び出し」。
そして、ちょうど約一か月前のイベント。
投げ付けた、チョコレート。

此処までキーワードが揃えば、幾ら鈍すぎる自分でも、答えは導けた。しかし、やはり戸惑ってしまうのも、事実で。
「えっと、これ貰えば良いのかなあ?」
多分そうだよね、きっと。
ちらりと、何度か振り返り悩みながらも両手で包み直すと、相手への元へと再度足を向け、立ち止まる。

「う、あ・・・」
改めて面と向かうと、口籠ってしまう。例え相手が無責任にも寝ていても。視線は彷徨い手元に落とす。
「えっとお」

面と向かって言うのって凄く、すっごおおく恥ずかしいんだけど・・・。

「あ、ありがとうございます。頂きますね、臨也さん。」

小さな囁きは最後の抵抗。そして、デスク越しの顔を横目でチラリと見遣り、起きないのを確認するとそろりと片手を付き屈む。
片手にはしっかりと箱を包んだまま。

自ら近付いて行く。

が、寸での所で我に返り、素早く方向転換。軽く、米噛みを掠め、即座に勢いよく離れた。

「か、か、帰ろう!!!!」
お邪魔しました!
脱兎の如く去る顔には、可哀そうな程紅くなっていた。

きっと魔が差したんだ!!
自分に言い聞かせながらも、しっかりと箱を抱きしめながら慌ただしく玄関を後にした。



「あ~あ、あんなに慌てちゃってー。」
去ってほんの数秒の内に開かれた目は、ほくそ笑む。
「寝込み襲うなんて、本当可愛いなあ、帝人君は。」
狸寝入りして様子を見ようとしたが、思わぬ収穫を得たと、一人笑いを噛み締めていた。


***
初めの文字が薄い部分は、全部臨也さんの夢です(笑)夢オチで終わらせようとしたらこんな展開になってしまいました。
というか、これって、臨也さんの一人勝ち・・・?
此処までお付き合い有難う御座いました。

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