一個人の自己満ブログサイト女性向きの為、BL・801要素が殆どです。苦手な方はご注意ください。
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取扱ジャンルは、DRRR!!/臨帝中心・帝人受けです。
また、各関連企業様、出版社様、原作者様とは、一切関係ございません。
脳内では、幽くんと帝人くんの話を書きたいと思っていたのですが。
前に静帝を書いているので、ちょっと臨帝に戻します。(早っ)
これは、普通の臨帝です。話は短いです。
うざやさんはそのままですが、帝人くんが、ちょっと優しいかなあと思います。
凄く有り触れ過ぎた話で申し訳ありませんorz
この次ぐらいには、5話パロを書き上げたいです・・・。
後、明日にはアニメを見終えていたいなあ。みかどくん、出てるし。
前に静帝を書いているので、ちょっと臨帝に戻します。(早っ)
これは、普通の臨帝です。話は短いです。
うざやさんはそのままですが、帝人くんが、ちょっと優しいかなあと思います。
凄く有り触れ過ぎた話で申し訳ありませんorz
この次ぐらいには、5話パロを書き上げたいです・・・。
後、明日にはアニメを見終えていたいなあ。みかどくん、出てるし。
first magnitude
空を見上げれば、星が明るくちりばめられていました、まる。
「・・・さむっ」
都会では珍しい、透き通る夜空。通りで寒いわけだ。
襟元を合わせ、首を竦める。こんな思いするなら、横着せずマフラーでも持って行けば良かったかな、そう思っても後の祭りだけど。
はあ、吐く息が白く立ち上る。
「こんばんわー、帝人君。」
折角感慨深くなっていたのに、ぶち壊された。
「・・・。」
「無視は良くないよ。」
耳を塞いでも、聞きたくなかった声は鼓膜を伝い届く。それが、この人物と遭遇を繰り返す内に痛感した事。
「別に、臨也さんに言う言葉は持ち合わせていませんので。」
「相変わらずつれないな。ツンデレ希望?」
「相変わらず、都合の良い解釈しかしないんですね。」
「そんな帝人君も魅力的だよね。」
二人分の息が視界を捉えた。
不覚にも見入ってしまったのは、悔しいから認めたくない。
「はあ。」
「何々、悩み事?お兄さんが相談に乗ってあげようか?」
ニヤニヤ、ニコニコ。向ける嘘か本当か、分からない笑顔。
こっちの気も知らないで。理不尽な怒りが湧いて、そしてまた消える。
それは、慣れ。そう、何度も何度も遭遇しているから、慣れたんだ。
それだけ回数をこなしているんだ。ちょっと吃驚した。
「今ならタダだよ。」
この人もマメだな。と逃避してみたが、一瞬の内に無駄に終わった。
「・・・勝手にして下さい。」
「じゃー、着いてこっと。」
ボディーガードだよ、お得な買い物したね。等と言葉を滑らす相手を無視。
刹那、吹き上げた風に身震いする。
本当、寒いよなあ。この人は薄着っぽいけど、寒くないのかな?
なんて、チラリと盗み見るがそんなそぶりは一切見当たらない事にがっかりした。何故だか分からないけど。
すると、視線がいつの間にか合った。
何だか、楽しそうな感情が乗った瞳が向けられる。だから、慌てて逸らした。
「で、用件は何ですか?」
慌てて、口を開く。ごまかす為に。
だけど、一向に返答が返ってこない。訝しんでいたら、頬に何かが当たる。
「はい。」
そして、両の手に置かれるビニールからじんわりと求めていた温もりが広がる。
「うわあ、暖かい。何ですか?」
「寒そうにしてたから、差し入れ。」
何だろうと、好奇心のままに漁る。そして、指先に当たる軟らかいモノをそっと取り出す。
ふんわりと香る、甘い懐かしさが擽る。
自然と頬が緩んだ。
「・・・あんまん?」
「と、ミルクティー。」
ほらと目の前に翳す缶が二つ。一つは甘くない珈琲缶。きっと、彼の分だと
瞬時に悟った。
「寒いからね、要るかなと思ってね。どう?」
聞かれて、掌の中を見つめる。
ふわりとちょうど望んだ、染み込む温かさ。
それと、隣にある人の温度。
欲しいと願った、熱。
「どうかな?帝人君。」
「どう、て言われて、も。」
聞かれ、息を詰め口ごもる。
でも、こんな寒さに、悔しいがソレが欲しいと思ったのは事実。
それに食べ物に罪は無い。
それが、この人の狙い通りだとしても。
「臨也さん。」
何もかも許したのは、穏やかになれたのは、寒さと絶妙なタイミングの温もりのせいにだ、きっと。
そう思う事にした。素直に受け止める為に。
「少しだけなら、付き合っても良いです。」
「そうこなくっちゃ。」
もう一度両手で包み込めば、じんわりと温かさを伝えた。
その温もりに笑みが広がった。
「今日も寒いね。」
「そうですね。」
強い風に靡く髪を抑え見上げる空は、輝きを増した。
***
(star of the) first magnitude=一等星。
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