忍者ブログ
一個人の自己満ブログサイト女性向きの為、BL・801要素が殆どです。苦手な方はご注意ください。 初めての方はカテゴリーの「ご案内」にある「初めに。」の記事をお読みくださいませ。 取扱ジャンルは、DRRR!!/臨帝中心・帝人受けです。 また、各関連企業様、出版社様、原作者様とは、一切関係ございません。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ばれんたいんネタです。
ありがち過ぎるネタでスミマセンorz

もっと捻ろうと思ったのですが・・・眠気が酷く限界でした。

この話は、臨帝です。微妙に糖分あります(笑)
珍しく、臨也さんが報われています(ひど)



少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。












時効にご注意を



何事にも気を配り、常に周りに対し注意を払っていろ。
誰かが、教えてくれた気がした。


が、その例外もあるのもまた事実なんだと、つくづく思い知った。
目の前の人物を目の当たりにして。

「やあ。」
「・・・。」
こんな時、外を出歩かない方が良かったと後悔する。しかも、遠く離れていたのにわざわざ見付けてくれる。

見逃してくれれば良いものを。
もう、現実逃避、しても良いですか?

思わず頭を抱えたくなる。
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべる相手を一瞥して、決心する。

こういう時は逃げるに限る!!


反転させて足を動かそうとした、が、その前に絶妙なタイミングで掛けられる声。

「何で、人を見た途端逃げようとするのかなあ?帝人くん」
「気のせいですよ!ただ用事を急に思い出しただけなのでっ!」
引き攣りそうになる頬を必死に抑え、誤魔化し笑いで去ろうと試みる。
「その割には焦って無い?」
とっても分かりやすく顔に書いてあるよねえ?なんて、にんまりと笑われる。しかも、ご丁寧に首根っこを掴んで、捕まえた、と楽しそうな声を出す。

それは、逃亡に終止符を打たれた合図。

「か、確信犯っ」
「何とでも?」
「こんの、コンジョー悪!」
「帝人君?口悪いよー、臨也くんしょっくう。」
睨み返しても、飄々としたままで最後にはわざとらしく傷付いた声を出す。

瞬間、吐き気。

「きもっ!」
大体、ショックなのはこっちの方だ!!
そう講義しようとして、向こう側から先手を打たれた。
「それよりも。」
ずいっと寄って来た顔に若干後退りた。
「な、なんですかっ」
企んでいるのが、ありありと分かる表情に嫌な予感が過ぎる。過ぎるだけだったら良いが、この場合は大抵は当たる。

凄く残念なことに。

そして、その予感はまた見事に的中してしまった。悲しいことに。

「何か、言う事無い?」
「アリマセン。」
「じゃあ、何か渡すものは?」
「アリマセン。」
「芸が無いなあ、帝人君。まあそんな所も良いけどね。」
本当に無いんだから仕方が無いだろう。そんな事を口には出さないけど。
涼しげに肩を竦めた相手が次に取った行動に、目が点になった。

それは、くれとばかりに主張している掌。

「その手は何ですか?」
ああ、頭痛が増してきた。
「ん?分からない?世の中では今聖バレンタインっていうイベントだよね?」
やっぱり、来たか。分かりきった答えに、しかしと反撃を仕掛ける。
「でも、もう終わってます。」
終わっていたら時効なのだから、義務も無い。
そうきっぱり言い放った。

でも、相手は一筋縄ではいかない、ちゃっかりした相手だったのをすっかり忘れていた。


「いやいや、所が残念ながら帝人君、まだ日付は変わって無いんだよ。」
「え、ウソっ!!」

告げられた事実に慌てて携帯の時計を見る。

「あ・・・本当だ。」

23:55回ってるけど、まだ変わって無かった。
それは、僕にとってとても、残酷な事実でした。

「でも、もう変わるじゃないですか。そんな、変わらないじゃないですかっ」
「でも、実際にはまだだよ?」
「う、あ、そ、それは・・・」

認めたくない。それが事実だとしても、この人相手だったら。

が、逃げたら何を要求してくるか分かったモノでは無い。

それに・・・。




周りが煩く言うから、仕方なく購入した。勿論、友達やお世話になっている人達にあげるついでに。


仕方が無いから、ポケットに手を忍ばせて取り出そうとした。


「じゃあ、遠慮なく。」

そう言って、目の前の人物はこれ以上にない笑顔で近付き。


クチビルに触れた。掠め取られるだけの、子供じみた触れ合いの様に。


「ジャスト、24時。ご馳走様。」
ギリギリセーフだったね、と悪びれも無く笑う。
何か、無性に腹立つのに、

なのに、どうでも良くなってしまう。

「・・・許可なく、何やってるんですか。」
恨みがましく視線を投げかければ、じゃあ了承すればいいのか、と問われ、思わず返答に躊躇している隙にまたやってきた。今度は、ゆっくりと。
拒むのもバカバカしくなって、今度は目を閉じて受け入れた。それに、何だか恥ずかしかった。

強引そうに見えて、優しいこの儀式の様な行為が、実はこっそり気に入ってるんだよなあ。

そう思いながら、ふと硬質な物が指先に触れた。
忘れるな、そう主張している。でも。



結局、ポケットの中の物は当分は渡せそうに無いな。


合間にこっそりと笑った。


***
急いで書いたら、尻切れトンボになりましたorz

拍手[12回]

PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
雑記。 HOME 誰でも、弱点はあるものだ
photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
ちぃろろ
性別:
女性
自己紹介:
まさかのこのじゃんるにハマり中。
みかどくん大好きです。

今までにないじゃんるに戸惑いながらも、妄想に突っ走っています。
最新コメント
[02/10 SeNe]